名も無い教員が、淡々とした生活を淡々と記録。
(追記:2016年11月13日)
ときどき世情に対して思うことが生じるので、そのときは適当な放言を記録。
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昨日、飛行機の中でCorts (1998, RAND)を読んだ。完全には読み切れていないが、反応関数だけを使って価格差別による価格変化を上手く表現してる論文だと思う。注目している状況は、価格差別により全ての市場価格が上昇または下落する状況なので、これは厚生悪化・改善の十分条件となっている。卓越した部分は、反応関数だけである程度の部分を議論できることを示したことだろう。こういう発想で論文を上手く作ったことが無いので参考にはなった。しっかりと論理構成を追うと良い学習になりそうな論文だと思った。
今日は移動日になっているが、簡単に研究の話をして戻ってくる。
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公開業務つぶやき 2010/05/08 14:39
Cortsの論文は、今回は直接関係ないですね。ところで、γに非対称性を許すというのは、企業Aの清涼飲料水が、企業Bの清涼飲料水とが、都市と田舎とで、それぞれの代表的消費者に、異なる代替性で捉えられているという感じですね。こう考えれば、不自然な設定ではないように説得されてきました。
念のため 2010/05/08 14:45
追加ですが、非対称均衡だと、対称均衡に限定する時に比べて、均衡価格や均衡数量を出す作業が倍以上になりますね。Cortsと違って、われわれは、明示的に価格と数量を求めようとしていますから・・・。実は、出来れば、弾力性を議論に絡められればと考えていますが・・・。
無題 2010/05/08 15:25
ストール先生は、p.2244で、Cortsのような枠組みであっても、それ以上進むためには、market and cross-price elasticitiesに着目する必要があろうと述べています。